医療統計学                   GO TOP


医療統計学リテラシーのあらまし 
(since 2010)

医療統計学は、EBM(後述)の基礎になる学問です。
統計学(そのまえに集合・確率の概念を知っておく必要があります。)を知っておくことが求められます。
そして、医療統計学が統計学と異なる点を意識しておきましょう。
生命、人を単位にして研究する疫学の基礎になるのが医療統計学です。
機械を相手にして行う統計学とは異なるのです。


重要:授業の課題の送り先と送り方は、このファイルに書いてあります。
よく確認して下さい。


授業で要求された課題の送り方
2016年からAAを使用します。


教科書 
2016年度 医療系統計学入門 実教出版

授業前準備
FFIFE.ORG >マイクロソフト オフィスがある人はDLしなくてもOK
表計算・ワープロ・プレゼンテーション統合ソフトの取得はここをクリック


事前学習サイト

以下のサイトでe-laeaningしてください。

下のURL(httpからhtml)をコピーして、インターネットのサイトにつなげます。(向後先生の承諾を得ています。)

ハンバーガー統計学

http://kogolab.chillout.jp/elearn/hamburger/index.html

アイスクリーム統計学

http://kogolab.chillout.jp/elearn/icecream/index.html

対象物の長さを測るを例に平均と分散の定義を説明する。



VOL1.2


統計が医療に必要な意味を知る・考える
ZERO stat001

ただ数える
推測する
整理する
判断する材料として指標を用いる


数と値VOL3.4
数をもう一度知る・考える

数と量

真の値と誤差を認める考え方

整数と連続する数から離散数と連続数

対数と指数

代表値

平均と中央値

医療に関係する代表値

データの性質と医療

VOL3

stattest03
VOL4

stattest041

確率
VOL5.
1 確率と統計、医療 


順列と組み合わせ
場合の数


確率と統計の基礎テスト


分布とばらつき
VOL6.7

平均と分散


分布とは
平面座標の位置
空間座標の位置
二点を結べば線になる

平均と分散と標準偏差

探索的統計と要約

stattest045

VOL5

ヒストグラム

VOL6

stattest06


推測のための分布形状の利用
VOL8.


二項分布
正規分布

ほか、データの特徴・性質に良くあてはまる分布

点推定と区間推定VOL9.

平均値と分散


散布図と相関と回帰

散布図
回帰と相関

 相関係数と回帰式

VOL10

stattest10


仮説検定


統計ソフトを使った演習 t検定 分散分析 カイ二乗検定

 統計ソフト R
VOL2

stattest02

t分布と医療データ

VOL7

stattest07a

 f分布と医療データ

VOL8

stattest08

 カイニ乗分布

VOL9

stattest09


知識としてのべき乗分布の話・・・


クロス表 リスク比 オッズ比 感度特異度
 

VOL11

stattest11


多変量解析 重回帰分析を楽しむ  因子分析

VOL12

stattest12

横断研究とコホート

VOL13

stattest13

生存分析

VOL14

stattest14

まとめ ほか

ベイズ統計の考え方
乱数の作り方、使い方

VOL15 


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test
>stat_XItest_C

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参考サイト


統計学は、今日、PTの国家試験に出題されるか?(2013年時点)

>まず考えて、そして以下のリンクを開きましょう。

national_exam_stat.pdf へのリンク

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統計とは
 すべからく かぞえる こと>勘に頼らず、きちんと数えて確かめること(それを、人間のコミュニケーションや意思決定(判断)に生かすこと

 統計学が目指す2大目標

 1.要約性(代表性)すべてを数えた後に、一つの数値で全体像を示すことを目指す

 2.推定性 全体像(全体の数、量)を、わずかな見本(標本)で推し量る(想像する)ことを目指す

1.>正確な数の把握が混乱を少なくする
2.>時間に限りのある事柄は、わずかな時間で調べなければならない(見本で調べたことが、許容される=ある程度、誤差(幅)を持って推定されなければならない

  *2.の実現に必要なこと>物事の起こる確率を尺度に、確からしさを示すこと。
  *2.の基礎には、確率論の理解が必要。



医療(保健)統計とは

 統計学−数理学を、医療(保健)に生かすために必要な、より人間の健康や病に関連するデータを扱う統計の所作


イントロダクション


1.人間には身の回りで、何かが生じると、原因を考えないではいられない性質がある?

紀元前より、人類が物事を考えるようになった時から、病気への恐れを,いかに鎮めるか、工夫してきた。

最も原始的には・・・
1.加持祈祷

 祈り,呪い(まじない)、人間を超えたものの存在への依存、救いの求めた

ローマ時代には・・・
2.哲学・宗教



 宗教>言葉を用いて、物事の成り立ちを、
物語として記述

    誰もその成立過程(再現性)を証明できないが、人間の性格や行状の記述・記録に基づく部分の記録を用いることで直感的説得性を高める
    

 哲学>言葉を用いて、物事の成り立ちを、
論理的に、再現性を持った客観的な認識できる構造と仕組みの産物として記述。
    
    物事の因果関係を明らかにすることへの挑戦を良しとする。

科学>哲学に、数理的道具(プラトン)を導入して、数の概念を用いてで物事を表し、客観的な認識可能性を高めるもの。

    科学の発達には、哲学が欠かせない。

 
言語の発達が人間の思考に追いついていない時代>非言語的情報の伝達が、宗教的に人間の行動を個人的・集団的にも規制してきた。
 科学技術が未発達な時代には、病むことへの対処としては.加持祈祷の域を出ない、宗教に基づく処置がなされた。?


古代から中世まで、医療技術は暗黒の時代と言われている。それは、なぜだろう


 瀉血(しゃけつ)は中世ヨーロッパで発達した医療的技術である。

 
>瀉血によって、寿命が短くなった歴史上の人物の名前を挙げてみよう!

奴隷解放で有名なリンカーン大統領の死因は、様々な説があるが、最後の決め手は、瀉血を行ったことが致命傷になったといわれています。
この瀉血という医療技術は、統計学が発達しなかった時代の西洋医学では標準的な方法でした。
しかし、現在、心疾患にこのような治療はなされません。その理由は、医療技術の真の有効性を時の権力者や司祭関係者の経験則で執行するかしないかを決めていた頃と明らかに違うのは、
科学的検証、すなわち統計学による判断を取り入れたからに他なりません。

危ない治療を、止めさせることや、それまで効果検証がなされず慣習的に行われていることは、誰にも止めることが出来なくなる危険性が高いことを、知っておきましょう。



 宗教的な対処(教会による支配)による、病気への対処のあり方も、近代産業革命の時代に劇的に変化した。

 マルチン・ルターの活版印刷・蒸気機関の発明・顕微鏡の発明・・・
 >ドイツ(プロイセン)での発酵製品生産等の素地・・・
 
 衛生学の勃興

 多くの病気は細菌感染によって生じるのだ・・・ 

 パスツールによる細菌学による生物学的実験研究の知識が、病因論を進歩させた。

 公衆衛生・疫学の勃興

 ジョン・スノウによる疫学統計を駆使した公衆衛生の研究は、原因が特定されなくても、病の傾向と対策をとりうることを示した。


2.原因は一つか?

 
感染症が主たる病気の原因であった時代は、単一疾患単一原因的な考え方によって、病気の治療成果があった。

外部からの進入だけでなく、遺伝子、生活習慣など人間の体の内外に病気の原因が見つかった時代に入り、単一原因説は限界を示している。
 

3.生物学的実験データの当てはめ=医学的研究に基づく行為、ではない?

従来> 生物学的研究の知識に基づいて、医療者の経験と勘に基づいて行われてきた近代医療も、大きな変換点に来ている。

現在> 臨床的な問題を患者の訴え、心理、社会的環境、QOLの観点、ヒューマンファクターを踏まえて、
    実際の医療を実施した効果の
統計学的データに基づいて、治療方針・治療方法を選択しなければならない時代に入った。

 実際、どうしたら、経験の医療から、人間的要因に寄り添う統計学的データに基づく医療が実践できるようになるのだろうか?


生命・人を扱う、または稀な病気や健康に関わる出来事を、数学と人間の知恵を使って、最小限の負担で理解することができる手段の一つになるものが、医療統計学です。

統計を医療に生かすことが、なぜ重要なのでしょうか?

そもそも、統計の役割を考えてみましょう。

国連が作成した、世界の人々に向けた資料は、人々の相互理解のは統計が不可欠であり、人間は錯覚する動物であるから、誤りや勘違いは絶えないことを基本に、
いかに統計を使うか、誤魔化されないか、また、錯覚に気づき、勘違いを防ぐか等について示しています。


統計的表現方法入門

MDM2_Japanese_version.pdf へのリンク

統計の利用7項目を一度読み上げてみましょう。

Q 視覚の不確かさの例から、実際に錯覚であることを認識してみましょう。



2013stat_vol1.pdf へのリンク
2013stat_vol2.pdf へのリンク
2013stat_vol3.pdf へのリンク
2013stat_vol4.pdf へのリンク

2013stat_vol5.pdf へのリンク
2013stat_vol6.pdf へのリンク
2013stat_vol7.pdf へのリンク
2013stat_vol8.pdf へのリンク
2013stat_vol9.pdf へのリンク
2013stat_vol10.pdf へのリンク
2013stat_vol11.pdf へのリンク
2013stat_vol12.pdf へのリンク
2013stat_vol13.pdf へのリンク
2013stat_vol14.pdf へのリンク
2013stat_vol15.pdf へのリンク