健康づくり支援を行う群馬パ―ス大学大学院臨床身体活動学教室(所在地：群馬県高崎市、木村 朗教授は、農業に従事する人を対象とした血管の若返り健康セミナー『しなやか血管づくりセミナー』を5月11日に群馬県・嬬恋村で行います。
■『しなやかな血管づくりセミナー』について
キャベツ生産日本一で知られる群馬県嬬恋村のキャベツ農家の人々にとって、自分達から新しい健康づくりのイベントに参加することに抵抗があることから健康づくりイベントの自主的な参加率が低くなりがちであり、なおかつ加齢の影響がみられることから、年々健康管理が難しくなる様子に関係者は頭を抱えていました。そこで、健康づくりを支援しようとする大学とJA嬬恋の職員がアイデアを出して、イベントを考えたところ、大勢の農家の方が自ら積極的に参加することになりました。そこでは複合要因を利用するというアイデアが効果を発揮しました。引き続き当事者として農家の人々から、勉強したいという声が上がり、研究室では、草の根セミナーを実施することになりました。
セミナーの主な対象者は農業に従事している方、農作業に関心のある方です。これまでJA嬬恋本所で行われたJA嬬恋の総会での健康講話や、フードドライブと同時に開催された血管年齢測定会に参加した方から、血管年齢を若くする方法があれば、知りたいという声が多く寄せられました。これまで大学の研究室が実施してきた、“さまざまな場で過ごす人びとの健康づくり支援活動”では、血管の硬さなどの生理学的機能を目安にした健康づくり支援をしてきました。とりわけ、私たちは、生活の中で特異的な運動強度や姿勢、反復作業を強いられる農業従事者の方を対象に、血管年齢測定会を日本の長寿地域、農業が盛んな中部地方で調査してきました。その中で、興味深い身体活動や食行動、休養の取り方を分析すると、血管年齢に影響があることが徐々に明らかになっています。
セミナーで身につく知識には血管機能のしくみと健康との関係、しなやかな血管として血管硬度を柔らかくする要因とそれらの働きを改善する生活習慣の実践のための知恵が挙げられます。
■セミナー概要
タイトル ：しなやかな血管づくりセミナー
開催日時 ： 5月11日(木) 14:00～15:30(予定)
受付開始 ： 13:30
会場 ： JA嬬恋本所（群馬県嬬恋村）
アクセス ： 吾妻線 大前駅 15分
参加費 ： 無料
参加条件 ： 農業に従事している方、家族、農作業に関心のある方
定員 ： 50名
主催 ： 群馬パ―ス大学木村朗研究室 （後援 JA嬬恋・嬬恋村）
＜お申込み方法＞
TEL ： 0279-80-6100（JA嬬恋村 営農課）
MAIL ： a-kimura@paz.ac.jp
公式サイト ： https://kimuakilabo.main.jp/sinayakasemina
＜プログラム＞
第1部 「血管年齢のしくみ」
時間：14:00～14:30
講師：群馬パ―ス大学大学院 教授 木村 朗
内容：血管年齢のしくみ、沖縄県大宜味村の取り組みに学ぶ血管年齢が若かった方の生活様式と健康行動のあり方
第２部 「実践しやすい血管年齢の若がえり策」
時間：14:35～15:15
講師：群馬パ―ス大学大学院 教授 木村 朗
内容：血管年齢のしくみ、沖縄県大宜味村の取り組みに学ぶ血管年齢が若かった方の生活様式と健康行動のあり方
懇親会／個別相談会
時間：15:15～15:30
図は結果のあらまし（2022年3月）
注目した点 黒□は年齢 赤丸は農業従事年数 緑の下▽が病気になった時の対処方法について、難しいから簡単と答えた程度（数字が下から上に向かって高いほうが良い（簡単である）ことを表している。）
特徴
55歳以上の人では、病気になった時、どうしたらよいか、その方法を知って、対処している（してきた）.
55歳未満の人では、同じく病気になった時、そうしてよいか、その方法を調べるのが難しいことがある.
2022年3月時点で55歳未満の人さらに、50歳未満の人では、病気になった時の対応、情報の集め方に困ることがあるようです（あったことがある）.
40歳代より下の人では、スマートフォンを使って、インターネットの情報を得ることには、自信があるようですが、実際に居住している嬬恋村における健康情報や医療情報を知って、活用することに自信がない人がいらっしゃるようでした。
今すぐ、それが問題である、というわけではなさそうですが、あっという間に時間は過ぎていきます。次世代、次々世代の健康を保つための知恵を伝えることや、実際に診てもらえる病院や医院の情報、自らの健康づくりに役立つ方法、身体に無理をさせない仕事の工夫に努める支援を私たちもお手伝いします。
